SPECIAL

Vol 4.

スノーボードウェアの
メンテナンスは?

ハードな環境で用いられるスノーボードウェア。雪に濡れたり、滑って摩擦を
加えてしまったり…。どうすれば性能をキープできるのか?はっ水加工の仕組みや
メンテナンスについて、ブランドでウェア開発を指揮するキーマンに伺いました。
スノーボードウェアのメンテナンスは?
佐藤真一

佐藤真一

X-niX生産部開発

福島県出身。デザイナーとの打ち合わせや、工場とクリエイティブの橋渡しなど、製品を世に送り出す過程すべてに携わる。オーダーを正確に伝えるため、各アイテムの細部まで把握しており、当然メンテナンスについても詳しい。はじめて購入したゲレンデ用ウェアは、偶然にもX-niX。

#01

ウェアの
はっ水加工とは?

はっ水効果があるとき

スノーボードウェアのほとんどは、生地表面にはっ水加工が施されています。これはコーティングのようなもので、はっ水基と呼ばれる細かい粒子がウェア全体を覆っている状態です。水を弾くということは、一般的な家庭用洗濯機に放り込んでも効果が望めないことを意味します。

#02

はっ水性のあるウェアが
どうして汚れるのか?

はっ水効果が低下しているとき

1擦れて加工が剥がれてしまった

水を弾くのに、なぜ汚れは付着してしまうのでしょう?様々な原因がありますが、まず考えられるのが摩擦によってはっ水基が剥がれてしまったため。はっ水加工の磨耗はバッグのストラップとの干渉、アイスバーンでの転倒など、普通に使っていても起こります。再びコーティングする必要があるので、クリーニング店に再はっ水加工を依頼してください。放置して生地が毛羽立ってしまうと、薬剤がのりにくくなります。変化を感じたら早めの対処が正解です。また、摩擦と同時に汚れが付着するケースもよくあります。汚れ落としと同時に再はっ水加工をオーダーするのが効率的でしょう。

2雪に含まれていた汚れが
残ってしまった

表面についた水分が乾燥し、水に含まれていた汚れのみ残ってしまうパターンも注意。汚れの重みではっ水基が潰れ、性能を発揮しづらくなってしまうのです。汚れ自体もスポンジのように水を吸うため、どんどん表面がベチャッとなってしまいます。生地にスレや色落ちなどのダメージがないのなら、クリーニング店で汚れを落としてさえもらえば、性能復活の可能性大。

#03

洗濯は
クリーニング店にお任せを

洗濯機NG!いろいろな面から考えて、クリーニング店の利用がオススメです。

防水性の高いウェアは普通の洗濯機では水に浮いてしまいます。汚れが落ちないだけでなく、回転による摩擦で損傷する場合も。すすぎだって完了せず、表面には洗剤が残留。変色やはっ水性劣化の原因に。また、脱水時に異常回転を引き起こし、転倒や故障などに繋がることもあります。いろいろな面から考えて、クリーニング店の利用がオススメです。

良いクリーニング店選びのポイント

洗い方や素材についての知識が豊富なのはもちろん、こちら側の身になって分かりやすく説明してくれることが第一。受付時にちゃんと検品し、十分な確認を行う姿勢もほしいです。大事なウェアなので、しっかり価値を理解してくれるお店に頼み、トラブルなくケアしてあげましょう。

#04

自宅での汚れ対処法

濡らした白い布を使い、叩く要領で拭き取ります。

色付きの布では汚れが取れているか確認しづらいので、濡らした白い布を使い、叩く要領で拭き取ります。こすると表面に白い布の繊維が入り込み、汚れを引き寄せてしまう可能性も。

汚れが取れたらドライヤーでしっかり乾燥。

汚れが取れたらドライヤーでしっかり乾燥。はっ水加工の溶剤は熱を加えるとある程度回復する特性もあります。ただし、生地を変質させてしまう恐れがあるため、ドライヤーは近づけ過ぎず、同じ箇所に長時間当たらないように動かしましょう。たまに水滴を垂らし、はっ水効果を確認しながら行いましょう。カビを防ぐ効果も望め一石二鳥です。それでも撥水効果が回復しない場合は、クリーニング店にご相談ください。着用による汚れ以外にも、洗剤や消臭スプレーなどが付着していると、はっ水性が大きく低下します。つけないことが重要です。

#05

ウェアの保管は
日の当たらない場所で

日焼けを防ぐため、日光の届かないところで保管しましょう。

日焼けを防ぐため、日光の届かないところで保管しましょう。しまう前にクリーニングに出すのがベターです。引き取ったらビニール袋から出し、風通しの良い日陰で半日ほど干してください。水気が飛んでカビの増殖が防げます。シーズン通して着用したウェアには、目に見えなくても汚れがいっぱい。汗や泥、リフトの油だけではありません。雪だってたくさんの汚れを含んでいます。時間が経つほど落ちにくくなるので、オフシーズンに入ったら忘れずにクリーニングを。クリーニングに出さない場合も、使用後は必ずお手入れをして、日陰で十分に乾かしましょう。温度や湿度が低く風通しの良い場所に、ハンガーに吊るして保管してください。プラスチックの衣装ケースやビニール袋での収納は避けた方が良いでしょう。