SPECIAL

Vol 2.

スノーボード前後の
ストレッチ方法は?

スノーボードのビフォーとアフターにやるべきストレッチについて、
多くのビッグゲームで活躍する藤沼 到さんが詳しく伝授。ケガの予防につながり、
より気持ち良く滑るために欠かせないプロならではの秘術は、実践してみる価値大です。

藤沼 到

プロスノーボーダー、スーパーマルチフリースタイラー

クラシックスタイル全開の爆発的なビッグエアーを武器に、数々の国際大会やコンペなどでタイトルを獲得。How to本の監修・執筆、海外キャンプでのコーチングなどもこなし、高い指導力を持つことでも知られる。2015年に歩行困難といわれるほどの大怪我を負うが、今年復帰。リハビリを続けながら、さらなる飛躍を狙う。

#01

スノーボード前にやっておくと良い動的ストレッチ

筋肉というのは基本的に使う部位が疲労し、ダメージも蓄積されます。
全身を使ってバランスを保ち続けるスノーボードなら、特に踏ん張っている大腿部、
ひねり続ける体幹などですね。加えて、初心者の方は腕や首など上半身の怪我にご注意を。
転ぶときに手をつき、痛めてしまうことが多いのです。特に首は女性に気をつけていただきたい箇所。
筋力不足のため、倒れた瞬間に首を支えきれず、大きなケガにつながる恐れがあります。
寒い場所では筋肉が硬直し、なにかと不都合が起きます。
しっかり動きのあるストレッチを行うなどして、身体を温めてから滑りましょう。

ブーツに保護されるため、スケートボードなどに比べれば意外と捻挫は少ないのですが、疲労が溜まりやすい腿はストレッチを念入りに。足首を持って後ろに引き、筋肉の収縮を意識しつつ、ゆっくり前後に動かしてください。バランスをとることに気をとられると効率が悪いので、壁に手をついた状態で行うと良いでしょう。

相撲でいう四股の姿勢で、腰を深く落とします。そして、膝あたりに手をつき、左右に上半身を旋回。肩を前に突き出すと、肩や股関節と同時に、肩甲骨まで伸びるのが感じられるはずです。身体が温まるのを助けるようにある程度の動きをつけながらも、じっくり無理せず行ってください。

ゆっくりと回してほぐします。アゴと頬の間に片手を添えて、じわじわと押し上げるのも有効。いずれの場合も時間をかけることが大切です。首は神経が集まっている、とてもデリケートなパート。違和感があるのなら大事に至る前に病院へ。

転倒時に手をつくと、ダメージは手首だけでなく、ヒジと肩にもきます。ヒジや指など関節の脱臼はクセになりやすく、最悪オペが必要になる場合も。片手のヒジを残りの手で後方に押す、肩まわりのストレッチで対策をしましょう。自然と腰も回転するので、見た目よりも幅広い範囲を伸ばせます。

#02

スノーボード後にやると良い静的ストレッチ

スノーボード後にぜひやってほしいのが、翌日以降の疲労を緩和する静的ストレッチ。
なるべく早めに消化すると、より効果的です。
私は痛めたポイントがないかを確認するためにも欠かしません。
プロでも疲れているとダメージに気づかないものなんです。
打ち身程度なら雪をコンビニの袋に詰め、その場でアイシングするのも効果的。

俗にいうアキレス腱を伸ばす運動の姿勢で、かかとは浮かせます。立てている前足のヒザをゆっくり曲げると、前腿と股関節も気持ち良く伸びるのがわかるはず。腿のストレッチだと意識するのが大切です。

頭の上で手を伸ばして掴み、真正面のまま、上半身を左右に。脇腹から腕まで伸ばします。反動は利用せず、ジワジワと倒してください。顔を下に向けたり、体をねじってしまったりすると効果半減。

ヒザを曲げた姿勢からあらかじめつま先をつかんでスタートします。つま先を手で持ち、徐々にヒザを真っ直ぐに。キツければつま先ではなく、足首を持ってもOK。ヒザを伸ばしきらなくても、ストレッチ感は感じられます。

俗にいう開脚前屈。息を吐きながら、ゆっくりと上半身を倒しましょう。意識するのは股関節。相当酷使していて、ストレスが溜まっている箇所です。無理のないレベルで構わないので、良く伸ばしましょう。

#03

おすすめのマッサージ方法

温泉に入るとラクになりますよね!?それと同じ原理で、血流を良くすることが有効かと。張っている部分をほぐし、疲労物質が流れるように図るのです。私はボール状の器具を疲労が感じる部位に当てて、グリグリとマッサージします。硬さとサイズ的にテニスボールで代用するのも良いでしょう。はじめはとても痛いのですが、やっていくうちにラクになり、疲労も緩和されていくはずです。